第10章 バックアップと初期化
T-8で作ったパターンは、保存とバックアップを分けて考えると安全です。日常的には本体内へ保存し、まとまった制作やライブ前にはUSB経由でパソコンへバックアップします。
この章では、パターン保存、バックアップ、リストア、ファクトリー・リセットを整理します。
パターンを保存する
作ったパターンは、保存しないまま電源を切ると、最後に保存した状態へ戻ります。よいループができたら、すぐ保存する習慣を付けます。
SHIFTを押しながらSLIDE(WRITE)を押します。TEMPO/VALUEで保存対象を選びます。C#(ENTER)を押します。
| 表示 | 内容 |
|---|---|
Ptn | 現在選んでいるパターンを保存 |
ALL | すべてのパターンを保存 |
通常の作業ではPtnで十分です。ライブ前や大きく整理したあとにはALLを使うと安心です。
保存とリロードの関係
リロードは、現在のパターンを最後に保存した状態へ戻す機能です。つまり、保存した状態が「戻る地点」になります。
| 操作 | 役割 |
|---|---|
| 保存 | 現在の状態を本体に記録する |
| リロード | 最後に保存した状態へ戻す |
| コピー | 別パターンへ複製する |
| バックアップ | パソコンへファイルとして退避する |
ライブで大きく崩す予定がある場合は、演奏前にパターンを保存しておくと、PATTERN + ステップ16などのリロードで戻りやすくなります。
USBバックアップの準備
バックアップでは、T-8をUSBドライブとしてパソコンに表示し、BACKUPフォルダー内のデータをコピーします。
- T-8とパソコンをUSBケーブルで接続します。
- 再生ボタンを押しながら電源を入れます。
- ドライブの準備が終わるまで待ちます。
- パソコンで
T-8ドライブを開きます。
ドライブの準備には1分程度かかります。準備の進み具合は、ステップ・ボタンの点灯で確認できます。
バックアップする
T-8ドライブのBACKUPフォルダー内には、BASSフォルダーとRHYTHMフォルダーがあります。この2つをパソコンへコピーします。
T-8ドライブを開きます。BACKUPフォルダーを開きます。BASSフォルダーとRHYTHMフォルダーをパソコンへコピーします。- コピーが終わったら、パソコン側でUSBドライブを取り出します。
- T-8の電源をオフにします。
Macでは、T-8アイコンをDockのゴミ箱アイコンへドラッグして取り出します。Windowsでは、T-8アイコンを右クリックして取り出しを実行します。
バックアップの保管方法
公式マニュアルでは保存先の命名までは指定されていません。ここからは本サイトの提案です。
バックアップしたBASSとRHYTHMは、日付と用途がわかるフォルダー名で保管すると後から戻しやすくなります。
T-8-backup/
2026-05-11-live-set/
BASS/
RHYTHM/
2026-05-18-new-patterns/
BASS/
RHYTHM/BASSとRHYTHMはセットで扱います。片方だけ差し替える運用もできますが、あとで混乱しやすいので、基本は同じ日時のペアとして保管します。
リストアする
リストアでは、パソコン上のBASSフォルダーとRHYTHMフォルダーを、T-8ドライブのRESTOREフォルダーへコピーします。
- バックアップ時と同じ手順で、再生ボタンを押しながら電源を入れます。
- パソコンで
T-8ドライブを開きます。 RESTOREフォルダーへBASSとRHYTHMをコピーします。- コピーが完了したら、パソコン上でUSBドライブを取り出します。
ACCENTボタンを押します。- リストアが実行されます。
dOnEが表示されたら、T-8の電源をオフにします。
ファクトリー・リセット
ファクトリー・リセットは、T-8を工場出荷時の状態に戻す操作です。
SLIDE(WRITE)を押しながら電源を入れます。FACtと表示され、ACCENTが点滅します。- 中止する場合は、ここで電源を切ります。
- 実行する場合は、
ACCENTを押します。 dOnEと表示され、すべてのボタンが点滅したら、電源を入れ直します。
ファクトリー・リセットは最後の手段です。設定やパターンを残したい場合は、先にバックアップを取ります。
トラブル時の切り分け
| 状況 | 確認すること |
|---|---|
| パソコンにT-8ドライブが出ない | 再生ボタンを押しながら起動したか、USBケーブルが通信対応か |
| コピーできない | ドライブ準備が終わっているか、パソコン側の権限や空き容量 |
| リストア後に想定と違う | BASSとRHYTHMが同じバックアップ由来か |
| リセットを中止したい | ACCENTを押す前に電源を切る |
本体の挙動がおかしいときにすぐ初期化するより、まず保存、バックアップ、リロード、接続確認を順に見るほうが安全です。