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第8章 DJモードとライブ運用

DJモードでは、2つのサンプルをCH1とCH2に割り当て、音量、クロスフェード、テンポ同期、CUE、BEND、ROLLを使ってミックスできます。ライブでは、通常のパッド演奏、BUS FX、パターン再生、DJモードを目的に応じて使い分けます。

この章では、2つのループをDJモードで混ぜ、ライブ用の安全な配置と操作も整理します。

DJモードに入る

  1. バンクD/IボタンとE/Jボタンを同時に押します。
  2. DJ MIXERモードに切り替わります。
  3. CH1とCH2に割り当てるサンプルを選びます。

SP-404MKII DJ MIXER画面

画像出典: SP-404MKII Reference Manual Version 5.50 / サンプルをミックスする(DJ MODE)

DJモードは、長いループ素材や完成したリサンプル素材を2つ混ぜる用途に向いています。短いワンショットを大量に叩く通常のサンプル・モードとは別の演奏方法です。

CH1/CH2にサンプルを割り当てる

  1. VALUEつまみを押します。
  2. メニューが表示されます。
  3. VALUEつまみでCH1 SELECTまたはCH2 SELECTを選び、押します。
  4. パッド116を押して、割り当てるサンプルを選びます。
  5. パッドを押すと試聴できます。
  6. VALUEつまみでENTERを選び、押します。
  7. CH1を設定したら、同じ手順でCH2も設定します。

CH1 LEVELまたはCH2 LEVELが小さいと、試聴時にサンプルが聞こえない場合があります。CTRL 1またはCTRL 2で音量を上げて確認します。

DJモードの基本操作

操作子役割
CTRL 1CH1 LEVEL、CH1の音量
CTRL 2CH2 LEVEL、CH2の音量
CTRL 3CUE MIXまたはX-FADE
START/ENDCTRL 3の機能をCUE MIX/X-FADEで切り替え
パッド13CH1の再生/一時停止
パッド15CH2の再生/一時停止
パッド9CH1の再生開始位置へ戻る
パッド11CH2の再生開始位置へ戻る
パッド14CH1をCUEへ送る
パッド16CH2をCUEへ送る

CTRL 3X-FADEにすると、CH1をフェード・アウトしながらCH2をフェード・インする、またはその逆ができます。CUE MIXでは、ヘッドホンで聴くCUE音と出力音のバランスを調整します。

2つのループを混ぜる

  1. CH1にループAを割り当てます。
  2. CH2にループBを割り当てます。
  3. CH1のパッド13を押して再生します。
  4. CTRL 1でCH1の音量を上げます。
  5. CH2のパッド15を押して再生します。
  6. CTRL 2でCH2の音量を上げます。
  7. START/ENDCTRL 3X-FADEにします。
  8. CTRL 3を回して、CH1からCH2へクロスフェードします。

ループの頭を合わせたいときは、パッド911で再生開始位置に戻してから再生します。

SYNCとBPM操作

操作内容
パッド10CH1をCH2のテンポに追従
パッド12CH2をCH1のテンポに追従
CH1: パッド2 / CH2: パッド4BPMを速くする
CH1: パッド6 / CH2: パッド8BPMを遅くする
DEL + BPM操作パッドBPMを初期値に戻す
PITCH/SPEEDBPM表示桁数を切り替える

テンポを合わせる前に、各サンプルのBPM情報を整えておくとSYNCが使いやすくなります。ループ素材は第5章のBPM SETで先に確認します。

BENDでターンテーブル的にずらす

操作内容
CH1: パッド1 / CH2: パッド3BEND+、押している間ピッチと再生スピードを上げる
CH1: パッド5 / CH2: パッド7BEND-、押している間ピッチと再生スピードを下げる

BENDは、テンポが少しずれた素材を耳で合わせるときや、レコード的な演出を入れるときに使います。

DJモードでBUS FXを使う

CH1/CH2の音をBUS 1、BUS 2、DRYのどこへ送るかを切り替えられます。

  1. CH1の場合は、REMAINボタンを押しながらパッド14を押します。
  2. CH2の場合は、REMAINボタンを押しながらパッド16を押します。
  3. 押すたびにBUS-1BUS-2DRYが切り替わります。

片方のチャンネルだけDELAYISOLATORへ送り、もう片方をDRYにしておくと、クロスフェード時に変化を作りやすくなります。

DJモードでROLLを使う

  1. SHIFT + ROLLROLL SIZEを設定します。
  2. CH1はROLL + パッド13、CH2はROLL + パッド15を押します。
  3. ロール中にROLL + パッド14を押すと、ロール間隔を変更できます。
パッドロール間隔
ROLL + パッド11/4小節
ROLL + パッド21/2小節
ROLL + パッド31小節
ROLL + パッド42小節

パターンはロール再生できません。DJモードでは、長いサンプル素材を対象に使います。

DJモードでマーカーを使う

操作内容
SHIFT + パッド116サンプルに設定したマーカー位置から再生
SHIFT + MARK再生しながらマーカーを追加
SHIFT + START/END再生しながらマーカーをエディット
SHIFT + DEL + パッドマーカーを削除
SHIFT + REMAINSHIFTが押されたままの状態にする

長い曲素材をDJモードで扱う場合、イントロ、サビ、ブレイク位置にマーカーを置いておくと、任意の位置から再生できます。

LIVE MODEで誤操作を減らす

ライブ中にサンプリングやエディット系のボタンを誤って押したくない場合は、LIVE MODEを使います。

  1. REMAINボタンを3秒以上押します。
  2. LIVE MODEが有効になります。
  3. ライブ演奏では使わないボタンが無効になります。

ライブセットでは、演奏前にLIVE MODEを有効にし、終了後に解除する運用が安全です。

ライブ用バンク配置

バンク用途
A曲1の演奏パッド
B曲1のリサンプル/別展開
C汎用効果音、MC用素材
D/EDJモードで使う長いループ
F以降予備、バックアップ素材

頻繁に押す素材はA〜Cに置き、誤操作したくない素材はF以降へ置きます。パッド色を使って役割を分ける場合は、第10章のPAD SETTINGを確認します。

ライブ練習の手順

  1. バンクAで通常パッド演奏を始めます。
  2. BUS 1にFILTER+DRIVE、BUS 2にDELAYを用意します。
  3. パッド1316にリサンプル済みの長い素材を置きます。
  4. 必要ならDJモードへ入り、2つの長い素材を混ぜます。
  5. MUTE BUSEFFECT GRABで小節末だけ変化を作ります。
  6. 最後はSHIFT + EXITで全サンプル停止できることを確認します。

演奏で使う操作は、事前に3〜5個に絞ります。SP-404MKIIはできることが多いので、本番中に新しい操作を探さない構成にします。

次に試すこと

次の章では、SDカードを使ったサンプル/プロジェクトのインポート、エクスポート、バックアップ、リストアを扱います。

参考