コンテンツにスキップ

第2章 最初のサンプル・セットを作る

この章では、SP-404MKIIで最初の演奏用セットを作ります。目標は、バンクAのパッド18にドラム、声ネタ、ループを置き、鳴らし方と音量を整えることです。

SDカードに素材がある場合はインポートを使います。手元に素材がない場合は、内蔵操作でサンプリングして空パッドへ録ります。

プロジェクトとバンクを準備する

  1. SHIFTボタンを押しながらSUB PADボタンを押します。
  2. SELECT PROJECT画面で、練習用のプロジェクトをパッド116から選びます。
  3. バンクA/Fボタンを押し、バンクAを選びます。
  4. バンクA/Fボタンが点灯していることを確認します。

バンクA/Fボタンが点滅している場合はバンクFです。もう一度押してバンクAに戻します。

サンプル配置を決める

最初は、次のようにパッドを使います。

パッド素材再生設定の目安
1KickONE SHOTGATEオフ、LOOPオフ
2Snare/ClapONE SHOTGATEオフ、LOOPオフ
3HatONE SHOTGATEオフ、LOOPオフ
4Perc/FX必要に応じてGATEオン
5声ネタ短い素材ならONE SHOT、長い素材ならGATE
6声ネタ2GATEまたはONE SHOT
71小節ループLOOPオン、必要ならBPM SYNCオン
8リサンプリング先最初は空けておく

パッド81316は、リサンプルした加工後素材の置き場として空けておくと便利です。

SDカードからサンプルを取り込む

SDカードにWAVなどの素材がある場合は、IMPORT SAMPLEでパッドへ割り当てます。

  1. パソコンなどで、取り込みたいサンプルをSDカードのIMPORTフォルダーに保存します。
  2. SDカードをSP-404MKIIのSDカード・スロットに差し込みます。
  3. SHIFTボタンを押しながらパッド13を押して、UTILITY MENUを開きます。
  4. VALUEつまみでIMPORTを選び、VALUEつまみを押します。
  5. IMPORT from SD-CARDを選びます。
  6. SAMPLEを選びます。
  7. 取り込み先のパッドを押します。空パッドは黄点滅します。
  8. VALUEつまみで取り込みたいサンプルを選び、VALUEつまみを押します。

SP-404MKII IMPORT SAMPLE画面

画像出典: SP-404MKII Reference Manual Version 5.50 / サンプルを取り込む(IMPORT SAMPLE)

トップ画面からSHIFT + パッド14でもIMPORT/EXPORT MENUを開けます。サンプルを選んでいるときは、自動プレビューやSUB PADで試聴できます。

既にサンプルが入っているパッドに取り込むと上書きになります。確認メッセージが出た場合、残したい素材ならEXITで中止します。

空パッドへサンプリングする

素材がない場合は、外部入力やマイク/スマートフォン/別機材を使って空パッドへ録ります。詳しいサンプリング設定は第4章で扱いますが、ここでは最小手順だけ使います。

  1. 音源を接続します。外部機器を使う場合はEXT SOURCEをオンにします。
  2. RECボタンを押します。
  3. 空パッドが赤点滅します。
  4. CTRL 1つまみでサンプル・テンポ、CTRL 3つまみで録音レベルを調整します。
  5. 赤点滅している空パッドを押します。
  6. RECボタンを押して録音を開始します。
  7. 録音を止めるには、録音中のパッドまたはRECボタンをもう一度押します。

SP-404MKII サンプリング画面

画像出典: SP-404MKII Reference Manual Version 5.50 / サンプリングをする

録音を中止したい場合はEXITボタンを押します。録音レベルは大きすぎると後から直しにくいので、最初は少し余裕を持たせます。

パッドを鳴らして確認する

サンプルが入ったら、再生設定を触る前に音量と役割を確認します。

  1. パッド18を順番に押します。
  2. ドラム素材は、押した瞬間に短く鳴るか確認します。
  3. 声ネタは、最後まで鳴らすか、押している間だけ鳴らすか決めます。
  4. ループ素材は、テンポが合っているか確認します。

音が大きすぎるパッドがある場合は、第3章のPITCH/SPEED画面でVOLUMEを下げます。最初の段階で音量差を整えると、パターン録音やライブ操作がかなり楽になります。

ドラム素材の再生設定を整える

Kick、Snare、Hatは、基本的に1回だけ鳴れば十分です。

  1. パッド1を押してKickを選びます。
  2. GATEがオンならオフにします。
  3. LOOPがオンならオフにします。
  4. VALUEつまみを押しながらGATEボタンを押して、ONE SHOT PLAYBACKをオン/オフできます。
  5. SnareとHatも同じ考えで確認します。

ドラムはGATEよりONE SHOT向きです。パッドから指を離しても最後まで鳴るので、リズム演奏が安定します。

ループ素材のテンポを合わせる

ループ素材は、サンプル側のテンポ情報が正しいとBPM SYNCが使いやすくなります。

  1. ループ素材のパッドを押します。
  2. PITCH/SPEEDボタンを押します。
  3. VALUEつまみでBPM SETを選びます。
  4. 自動検出する場合はAUTO、分かっているBPMを入れる場合はMANUまたはMANU-Fを選びます。
  5. BPM SYNCボタンを押してオンにします。

BPM SYNCをオンにすると、サンプルのテンポがバンク・テンポまたはプロジェクト・テンポへ揃うように再生スピードが調整されます。バンク内すべてのサンプルをまとめてオン/オフする場合は、SHIFT + BPM SYNCを使います。

バンク全体の音量を調整する

バンクごとに音量を整えると、曲やセット間の音量差を抑えられます。

  1. SHIFTボタンを押しながら、バンクA/FE/Jボタンを押します。
  2. BANK VOLUMEを調整します。
  3. バンクAの素材が全体として大きすぎる/小さすぎる場合に使います。

個別パッドの音量差はサンプル側のVOLUME、バンク全体の音量差はBANK VOLUMEで整える、という役割分担にします。

最初の演奏練習

次の順番で鳴らします。

  1. パッド7のループを鳴らします。
  2. パッド1のKickを4拍で叩きます。
  3. パッド2のSnareを2拍目と4拍目に叩きます。
  4. パッド3のHatを8分で叩きます。
  5. パッド5の声ネタを小節の最後に1回だけ入れます。

この練習で、どのパッドに何があるかを体で覚えます。演奏しにくい配置なら、早い段階でパッドを入れ替えます。

次に試すこと

次の章では、各パッドの再生設定を具体的に扱います。GATE、ONE SHOT、LOOP、REVERSE、MUTE GROUPを使い分けると、同じサンプルでも演奏しやすさが大きく変わります。

参考