第2章 最初のサンプル・セットを作る
この章では、SP-404MKIIで最初の演奏用セットを作ります。目標は、バンクAのパッド1〜8にドラム、声ネタ、ループを置き、鳴らし方と音量を整えることです。
SDカードに素材がある場合はインポートを使います。手元に素材がない場合は、内蔵操作でサンプリングして空パッドへ録ります。
プロジェクトとバンクを準備する
SHIFTボタンを押しながらSUB PADボタンを押します。SELECT PROJECT画面で、練習用のプロジェクトをパッド1〜16から選びます。- バンク
A/Fボタンを押し、バンクAを選びます。 - バンク
A/Fボタンが点灯していることを確認します。
バンクA/Fボタンが点滅している場合はバンクFです。もう一度押してバンクAに戻します。
サンプル配置を決める
最初は、次のようにパッドを使います。
| パッド | 素材 | 再生設定の目安 |
|---|---|---|
1 | Kick | ONE SHOT、GATEオフ、LOOPオフ |
2 | Snare/Clap | ONE SHOT、GATEオフ、LOOPオフ |
3 | Hat | ONE SHOT、GATEオフ、LOOPオフ |
4 | Perc/FX | 必要に応じてGATEオン |
5 | 声ネタ | 短い素材ならONE SHOT、長い素材ならGATE |
6 | 声ネタ2 | GATEまたはONE SHOT |
7 | 1小節ループ | LOOPオン、必要ならBPM SYNCオン |
8 | リサンプリング先 | 最初は空けておく |
パッド8や13〜16は、リサンプルした加工後素材の置き場として空けておくと便利です。
SDカードからサンプルを取り込む
SDカードにWAVなどの素材がある場合は、IMPORT SAMPLEでパッドへ割り当てます。
- パソコンなどで、取り込みたいサンプルをSDカードの
IMPORTフォルダーに保存します。 - SDカードをSP-404MKIIのSDカード・スロットに差し込みます。
SHIFTボタンを押しながらパッド13を押して、UTILITY MENUを開きます。VALUEつまみでIMPORTを選び、VALUEつまみを押します。IMPORT from SD-CARDを選びます。SAMPLEを選びます。- 取り込み先のパッドを押します。空パッドは黄点滅します。
VALUEつまみで取り込みたいサンプルを選び、VALUEつまみを押します。

画像出典: SP-404MKII Reference Manual Version 5.50 / サンプルを取り込む(IMPORT SAMPLE)
トップ画面からSHIFT + パッド14でもIMPORT/EXPORT MENUを開けます。サンプルを選んでいるときは、自動プレビューやSUB PADで試聴できます。
既にサンプルが入っているパッドに取り込むと上書きになります。確認メッセージが出た場合、残したい素材ならEXITで中止します。
空パッドへサンプリングする
素材がない場合は、外部入力やマイク/スマートフォン/別機材を使って空パッドへ録ります。詳しいサンプリング設定は第4章で扱いますが、ここでは最小手順だけ使います。
- 音源を接続します。外部機器を使う場合は
EXT SOURCEをオンにします。 RECボタンを押します。- 空パッドが赤点滅します。
CTRL 1つまみでサンプル・テンポ、CTRL 3つまみで録音レベルを調整します。- 赤点滅している空パッドを押します。
RECボタンを押して録音を開始します。- 録音を止めるには、録音中のパッドまたは
RECボタンをもう一度押します。

画像出典: SP-404MKII Reference Manual Version 5.50 / サンプリングをする
録音を中止したい場合はEXITボタンを押します。録音レベルは大きすぎると後から直しにくいので、最初は少し余裕を持たせます。
パッドを鳴らして確認する
サンプルが入ったら、再生設定を触る前に音量と役割を確認します。
- パッド
1〜8を順番に押します。 - ドラム素材は、押した瞬間に短く鳴るか確認します。
- 声ネタは、最後まで鳴らすか、押している間だけ鳴らすか決めます。
- ループ素材は、テンポが合っているか確認します。
音が大きすぎるパッドがある場合は、第3章のPITCH/SPEED画面でVOLUMEを下げます。最初の段階で音量差を整えると、パターン録音やライブ操作がかなり楽になります。
ドラム素材の再生設定を整える
Kick、Snare、Hatは、基本的に1回だけ鳴れば十分です。
- パッド
1を押してKickを選びます。 GATEがオンならオフにします。LOOPがオンならオフにします。VALUEつまみを押しながらGATEボタンを押して、ONE SHOT PLAYBACKをオン/オフできます。- SnareとHatも同じ考えで確認します。
ドラムはGATEよりONE SHOT向きです。パッドから指を離しても最後まで鳴るので、リズム演奏が安定します。
ループ素材のテンポを合わせる
ループ素材は、サンプル側のテンポ情報が正しいとBPM SYNCが使いやすくなります。
- ループ素材のパッドを押します。
PITCH/SPEEDボタンを押します。VALUEつまみでBPM SETを選びます。- 自動検出する場合は
AUTO、分かっているBPMを入れる場合はMANUまたはMANU-Fを選びます。 BPM SYNCボタンを押してオンにします。
BPM SYNCをオンにすると、サンプルのテンポがバンク・テンポまたはプロジェクト・テンポへ揃うように再生スピードが調整されます。バンク内すべてのサンプルをまとめてオン/オフする場合は、SHIFT + BPM SYNCを使います。
バンク全体の音量を調整する
バンクごとに音量を整えると、曲やセット間の音量差を抑えられます。
SHIFTボタンを押しながら、バンクA/F〜E/Jボタンを押します。BANK VOLUMEを調整します。- バンクAの素材が全体として大きすぎる/小さすぎる場合に使います。
個別パッドの音量差はサンプル側のVOLUME、バンク全体の音量差はBANK VOLUMEで整える、という役割分担にします。
最初の演奏練習
次の順番で鳴らします。
- パッド
7のループを鳴らします。 - パッド
1のKickを4拍で叩きます。 - パッド
2のSnareを2拍目と4拍目に叩きます。 - パッド
3のHatを8分で叩きます。 - パッド
5の声ネタを小節の最後に1回だけ入れます。
この練習で、どのパッドに何があるかを体で覚えます。演奏しにくい配置なら、早い段階でパッドを入れ替えます。
次に試すこと
次の章では、各パッドの再生設定を具体的に扱います。GATE、ONE SHOT、LOOP、REVERSE、MUTE GROUPを使い分けると、同じサンプルでも演奏しやすさが大きく変わります。