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第10章 アプリ連携・接続・バックアップ

SEQTRAKは本体だけでも制作できますが、SEQTRAKアプリを使うと、音色編集、サンプル管理、プロジェクトのバックアップ、ビジュアル作成が大きく広がります。この章では、アプリ連携、USB/Bluetooth/Wi-Fi、MIDI、電源、バックアップ、アップデートを整理します。

SEQTRAKアプリでできること

SEQTRAKアプリには、主に4つの機能があります。

機能できること使いどころ
GUI EDITORサウンドデザインやエフェクトを画面上で詳細編集本体ノブだけでは見えにくい値を調整
PROJECT/SOUND MANAGERプロジェクト、サウンド、サンプル、追加コンテンツ、フルバックアップを管理制作の区切りで保存、整理
VISUALIZER演奏に反応する3DビジュアルやAR表示を作成ライブ映像、SNS用素材
DYNAMIC TUTORIAL本体操作に応じて使い方を表示操作を学びながら練習

まず使うべきなのは、GUI EDITORPROJECT/SOUND MANAGERです。音作りの細部とバックアップをアプリに任せると、本体では演奏とループ作成に集中できます。

有線でアプリに接続する

  1. 付属のUSB-C to USB-Cケーブルを使います。
  2. SEQTRAK本体とスマートデバイスまたはコンピューターを接続します。
  3. SEQTRAKアプリを開きます。
  4. アプリの画面に従って接続します。

Lightningコネクタ搭載のiPhone/iPadでは、Apple Lightning - USB 3カメラアダプタとUSB-A to USB-Cケーブルが必要です。

Bluetoothで接続する

  1. SEQTRAKアプリでDEVICE CONNECTIONを開きます。
  2. 本体のALLノブを押しながらSWINGボタンを押します。
  3. グローバルメーターが2秒間白色に点灯し、Bluetooth接続待ち状態になります。
  4. 接続待ち状態は30秒間維持されます。
  5. アプリのDEVICE CONNECTIONからSEQTRAK_で始まる機器名を選びます。

接続状態を確認したいときも、ALLノブを押しながらSWINGボタンを押します。Bluetooth接続できている場合は、グローバルメーターが2秒間水色に点灯します。

国によっては本体の無線機能の有無が異なります。また、Windows版SEQTRAKアプリでは無線機能はサポートされていません。

Wi-Fi接続を使う

PROJECT/SOUND MANAGERなど、一部の機能ではBluetooth接続後にWi-Fi接続が必要になります。

  1. まずBluetoothで接続します。
  2. Wi-Fi接続が必要になると、アプリに接続設定画面が表示されます。
  3. 本体とデバイスを直接接続するモード、または外部アクセスポイント経由で接続するモードを選びます。
  4. アプリの指示に従います。

SEQTRAKは2.4 GHz帯に対応しています。コンテンツ管理中に接続が切れた場合は、本体のALLノブを押すことでコンテンツモードを終了できます。

コンピューターと接続する

SEQTRAKは、コンピューターと接続してDAWなどと連携できます。

OS手順
WindowsYamaha Steinberg USB Driverをインストールし、USB-Cケーブルで接続
MacUSB-Cケーブルで接続

USB Type-A端子のコンピューターへ接続する場合は、USB-A to USB-Cケーブルを別途用意します。すべてのコンピューターとの接続が保証されるわけではありません。

MIDI機器と接続する

MIDI接続には、USB-C to USB-Cケーブルを使う方法と、付属の専用MIDI変換ケーブルを使う方法があります。

USB-CでMIDI機器と接続する

  1. 付属のUSB-C to USB-Cケーブルで、SEQTRAKとMIDI機器を接続します。
  2. 接続先MIDI機器が電源を必要とする場合、本体から最大500 mAを供給できます。
  3. ただし、バッテリー残量が少ない場合は電流供給できません。

MIDI機器と接続しながら本体を充電する場合は、市販のUSBハブとUSB充電アダプターが必要です。対応状況はヤマハのSEQTRAKダウンロードページで確認します。

専用MIDI変換ケーブルで接続する

  1. 本体とMIDI機器の電源をオフにします。
  2. 付属の専用MIDI変換ケーブルを接続します。
  3. MIDI INはMIDIデータ受信用、MIDI OUTは送信用です。
  4. 接続後に電源を入れます。

電源オンのまま専用MIDI変換ケーブルを接続すると、テンポや発音に乱れが生じる恐れがあります。必ず電源を切ってから接続します。

充電と電源

SEQTRAKは、付属のUSB-C to USB-Cケーブルで充電します。使用可能なUSB電源アダプター/モバイルバッテリーは、出力電圧4.8 V5.2 V、出力電流1.5 A以上が条件です。

項目内容
電源オン/オフ[/PLAY]ボタンを2秒以上押す
バッテリー残量確認ALLノブ + [/PLAY]
充電時間の目安3〜5時間
連続使用時間の目安3〜4時間
低残量表示グローバルメーターが90秒ごとに2秒間赤色点滅

充電中も本体は使えます。ただし、供給電力が小さい場合は本体動作に使われ、グローバルメーターが水色に点灯していても充電されないことがあります。

バックアップする

プロジェクト単位のバックアップや、本体に保存されている8つのプロジェクトとすべてのユーザーサウンドをまとめたフルバックアップは、SEQTRAKアプリのPROJECT/SOUND MANAGERで行います。

おすすめのタイミングは次の通りです。

タイミングバックアップ内容
1曲の土台ができたプロジェクト単位
サンプルを多く録ったプロジェクトとサウンド
ライブ前フルバックアップ
ファームウェア更新前フルバックアップ

コンテンツ管理機能は、USB接続またはWi-Fi接続で使用できます。コンテンツモード中は、電源オフとコンテンツモード終了以外の操作はできません。

工場出荷時の状態に戻す

本体の設定やデータを初期化する場合は、ファクトリーリセットを使います。

  1. 本体の電源をオフにします。
  2. SAMPLERノブとUNDO/REDOボタンを同時に押しながら電源をオンにします。
  3. 初期化中はグローバルメーターが赤色に点灯します。
  4. 初期化が終わると起動します。

ファクトリーリセットはデータに影響する操作です。必要なプロジェクトは、事前にSEQTRAKアプリでバックアップします。

ファームウェアをアップデートする

ファームウェア更新方法は、USBフラッシュメモリー、有線接続のSEQTRAKアプリ、無線接続のSEQTRAKアプリの3種類があります。アップデート前には本体を十分に充電します。

方法概要
USBフラッシュメモリーアップデートファイルをUSBメモリーへ入れて本体から実行
アプリ有線接続USB-Cケーブルで接続し、アプリの指示に従う
アプリ無線接続Bluetooth接続後、Wi-Fi接続してアプリから実行

インストールされているファームウェアのバージョンは、SEQTRAKアプリで確認できます。USBフラッシュメモリーを使う場合は、対応USBメモリーやファイルをヤマハのSEQTRAKダウンロードページで確認します。

運用チェックリスト

ライブや外出前には、次を確認します。

確認項目操作/見る場所
バッテリー残量ALLノブ + [/PLAY]
プロジェクト番号PROJECT ↑ + Drumキーの黄色点灯
バックアップSEQTRAKアプリのPROJECT/SOUND MANAGER
接続方法USB、Bluetooth、Wi-Fi、MIDIのどれを使うか
サンプル素材SAMPLERの各Synthキー
ライブ用シーンソングモードのDrumキー

SEQTRAKは単体で完結できる機材ですが、プロジェクトやサンプルが増えるほどアプリ管理の重要度が上がります。制作の区切りごとにバックアップする習慣を作ると安心です。

参考