第7章 音作りとパラメーター変化
SEQTRAKでは、トラックを選んでSound Designノブを回すと、音色、音量、パン、フィルター、エンベロープ、センド量などを調整できます。さらに、ステップごとに違う値を置くパラメーターロックや、リアルタイムにノブ操作を録るモーションレコーディングも使えます。
この章では、まずSound Designのページ構造を理解し、ドラムの一部だけピッチを変える、ベースにフィルター変化を入れる、リードにモーションを録る、という流れを試します。
Sound Designの基本操作
- 編集したいトラックノブを押します。
- Sound Designノブ
1〜4を回します。 - ノブを押しながら回すと、大きく値を変えられます。
- 調整対象のパラメーターは、インデックスに表示されます。
- Sound Design Pageボタンを押して、操作ページを切り替えます。
Sound Design Pageボタンを2秒以上長押しすると、アドバンス状態になります。アドバンス状態では操作ページが増え、より多くのパラメーターを扱えます。最初は通常ページから使います。
よく使うページ
トラック種別によって内容は変わりますが、最初に覚えるページはほぼ共通です。
| ページ | ノブ1 | ノブ2 | ノブ3 | ノブ4 |
|---|---|---|---|---|
| Page1 | SOUND SELECT | MONO/POLY/CHORDまたはPITCH | PAN | VOLUME |
| Page2 | AEG ATTACK | AEG DECAYまたはDECAY/RELEASE | LP-HP FILTER CUTOFF | LP-HP FILTER RESONANCE |
| Page3 Advanced | REVERB SEND | DELAY SEND | EQ HIGH GAIN | EQ LOW GAIN |
DrumトラックではPage1のノブ2がPITCHになります。SynthトラックではPage1のノブ2がMONO/POLY/CHORDになります。SAMPLERではPage4以降のAdvancedページで、START POINT、END POINT、LOOP ON/OFF、LOOP LENGTHなどを扱えます。
サウンドを選ぶ
各トラックの音色を変える基本操作です。
- 変更したいトラックノブを押します。
- Sound Design Page1にします。
- Sound Designノブ
1を回します。 - 停止中ならトラックノブやSynthキーで音を試聴します。
カテゴリーの先頭へ直接移動したい場合は、Sound Design Page1でSound Designノブ1を押しながらDrumキーを押します。これをカテゴリージャンプと言います。お気に入り登録した音色がある場合は、FAVORITEにもジャンプできます。
KICKのピッチを変える
KICKを低くすると太く、高くすると軽く聞こえます。
KICKノブを押します。- Sound Design Page1にします。
- Sound Designノブ
2を回してPITCHを調整します。 - 再生しながら、KICKとSYNTH 1のベースがぶつからない位置を探します。
ベースが低い場合は、KICKを少し高くするか、ベースのオクターブを上げます。低域を両方で取り合うと、全体がぼやけます。
FILTERで明るさを変える
フィルターは、音を明るくしたり、こもらせたりする最もわかりやすい音作りです。
SYNTH 1ノブまたはSYNTH 2ノブを押します。- Sound Design Page2にします。
- Sound Designノブ
3でLP-HP FILTER CUTOFFを調整します。 - Sound Designノブ
4でLP-HP FILTER RESONANCEを調整します。
ベースはCUTOFFを閉じ気味、リードは開き気味から始めます。RESONANCEを上げるとクセが出ますが、上げすぎると音が細く感じることがあります。
ATTACKとDECAYで鳴り方を変える
Page2のノブ1と2は、音の立ち上がりと減衰に関係します。
| 作りたい音 | AEG ATTACK | AEG DECAY / DECAY/RELEASE |
|---|---|---|
| 短いドラム | 小さめ | 小さめ |
| ベース | 小さめ | 中くらい |
| パッド | 大きめ | 大きめ |
| 効果音 | 極端に動かす | 極端に動かす |
SEQTRAK本体のグローバルメーターで変化量を確認しながら、耳で調整します。具体的な数値を細かく指定したい場合は、SEQTRAKアプリのGUI EDITORを使うと見通しが良くなります。
パラメーターロックを使う
パラメーターロックは、ステップごとに異なるサウンド値やシングルエフェクト値を置く機能です。オンになっているDrumキーを押しながらノブを回す、という操作で作れます。
- 変更したいトラックを選びます。
- パターンを再生します。
- 値を変えたいオン状態のDrumキーを押したままにします。
- Sound Designノブ
1〜4を回します。 - そのステップにパラメーターロックがかかると、Drumキーが紫色に点灯します。
例として、KICKのステップ13だけPITCHを少し上げると、4拍目にアクセントができます。HATのステップ15だけVOLUMEを下げると、細かい強弱がつきます。
複数ステップにまとめてロックする
複数のDrumキーを同時に押しながらSound Designノブを回すと、まとめてパラメーターロックできます。
- HATのステップ
3、7、11、15を押したままにします。 - Sound Design Page2のノブ
3でFILTER CUTOFFを少し変えます。 - 裏拍だけ音色が変わることを確認します。
この操作は、ハイハットの裏拍、パーカッションのフィル、サンプルの最後の1発などに向いています。
パラメーターロックを削除する
削除には、パターン単位とステップ単位があります。
| 削除したい範囲 | 操作 |
|---|---|
| 選択中パターン内の対象パラメーター全部 | DELETEを押しながらSound DesignノブまたはFXノブを押す |
| 選択ステップの対象パラメーターだけ | DrumキーとDELETEを同時に押しながらSound DesignノブまたはFXノブを押す |
| 選択ステップの全ロック | そのステップをオフにする |
意図しない変化が残った場合は、まずどのステップが紫色に点灯しているかを確認します。
モーションレコーディングを使う
モーションレコーディングは、再生中にSound Designノブやシングルエフェクトのタッチスライダーを動かし、その動きを録音する機能です。
- 変化を録りたいトラックを選びます。
[/PLAY]で再生します。Recordキーを押しながらSound Designノブ1〜4を回します。- シングルエフェクトを録りたい場合は、
Recordキーを押しながらタッチスライダーをスライドします。 - ループを聴いて、動きが記録されていることを確認します。
パラメーターロックとモーションレコーディングで記録されるデータは同じです。すでにロックがあるパラメーターへモーションを録ると、データは上書きされます。
モーションを削除する
- 削除したいトラックを選びます。
DELETEボタンを押しながらSound DesignノブまたはFXノブを押します。- 対応するモーションが削除されます。
フィルターを録りすぎてループが落ち着かない場合は、いったん削除して、1小節の最後だけパラメーターロックする方が整理しやすいです。
UNDO/REDOする
Sound Designやエフェクトのパラメーター操作は、UNDO/REDOボタンで取り消し/やり直しできます。
- 直前の調整を戻したい場合は、
UNDO/REDOボタンを押します。 - 戻した操作を再実行したい場合も、
UNDO/REDOボタンを押します。
サウンドやエフェクトの選択自体はUNDO/REDOできません。音色を大きく変える前は、プロジェクトの一時保存やサウンド保存を使います。
編集したサウンドを保存する
気に入ったサウンドは保存できます。
- 保存したいトラックを選びます。
ALLノブを押しながらSound Designノブ1を押します。- 保存されると、グローバルメーターが白色に点滅します。
保存したサウンドは、編集元サウンドの次に挿入され、自動でお気に入り登録されます。本体から保存すると、元のサウンド名の末尾に_editNNが付きます。
実践レシピ: 1小節の最後だけ音を変える
| 対象 | 操作 | 狙い |
|---|---|---|
KICKステップ13 | Drumキー13を押しながらPITCHを少し上げる | 4拍目のアクセント |
HAT 1ステップ15 | Drumキー15を押しながらVOLUMEを下げる | ループ終端の抜け |
SYNTH 1ステップ16 | ステップ入力モードでFILTER CUTOFFを上げる | 次の小節へ向かう動き |
SAMPLERの最後の音 | PITCHやFILTERを変える | 効果音的な変化 |
パラメーターロックは、毎ステップに入れるよりも、1小節に1〜3箇所だけ入れる方が意図が伝わります。
次に試すこと
次の章では、SINGLE/MASTERエフェクト、ミキサーモード、REVERB/DELAY SEND、ミュート/ソロを使って、作ったループを聴きやすく整えます。