第6章 サンプラー活用
SAMPLERトラックは、7つのSynthキーにサンプルを割り当てて鳴らすトラックです。プリセットサンプルだけでなく、内蔵マイク、AUDIO IN、USBオーディオ入力、リサンプリングで録った音を使えます。
この章では、短い声や効果音を録り、1小節の中へ置き、必要に応じてサンプル単位でミュートします。
SAMPLERトラックを鳴らす
SAMPLERノブを押します。- Synthキーを押します。
- 各Synthキーに割り当てられたサンプルが再生されます。
Recordキーを押すと録音が開始され、押したSynthキーのサンプル演奏を記録できます。
SAMPLERトラックでは、7つのサンプルを扱えます。ドラムやシンセで足りない質感、声、効果音、短いループを担当させます。
内蔵マイクでサンプリングする
SAMPLERノブを押します。- 録音した音を割り当てたいSynthキーを押します。
- 選択中のSynthキーが赤色に点滅します。
REC SAMPLEボタンを押します。- 内蔵マイクに向かって音を出します。
- もう一度
REC SAMPLEボタンを押して終了します。
1サンプルあたりの録音可能時間は16秒です。声ネタなら1〜3秒、効果音なら1秒以内から始めると配置しやすくなります。
AUDIO INやUSB入力から録る
AUDIO IN端子にケーブルが接続されている場合は、AUDIO IN入力がサンプリングされます。サンプリングソースがUSBオーディオ入力の場合は、USB接続からの入力音声がサンプリングされます。
サンプリングソースを変更する手順は次の通りです。
REC SAMPLEボタンを2秒以上長押しします。- 白色に点灯しているDrumキーを押します。
- 内蔵マイク/AUDIO IN、USBオーディオ入力、リサンプリングから選びます。
外部シンセやスマートフォンの音を録る場合は、録音前に音量を小さめにしておきます。大きすぎる入力は歪みやすく、あとで直しにくくなります。
モニタリングモードで入力レベルを見る
サンプリング前に入力レベルを確認したい場合は、モニタリングモードを使います。
REC SAMPLEボタンを押しながらVOL+ボタンを押します。- モニタリングモードに入ると、SAMPLERトラックの3つのLEDが白色に点滅します。
- 入力音声の大きさがグローバルメーターに表示されます。
- 同じ操作でモニタリングモードを解除します。
声や外部入力を録るときは、メーターが常に振り切らない程度にします。
サンプリング開始前のカウントを使う
録音開始のタイミングを取りたい場合は、カウントを使います。
ALLノブを押しながらREC SAMPLEボタンを押します。- カウントがオンのときは、グローバルメーターが白色に点灯します。
- オフのときは消灯します。
この設定は、リアルタイム入力モードでの録音開始前カウントとも連動します。
サンプリングをキャンセルする
録音中に失敗した場合は、サンプリングをキャンセルできます。
- サンプリング中に
DELETEボタンを押したままにします。 REC SAMPLEボタンを押します。- キャンセルが完了すると、サンプリング開始前の音が復元されます。
録り直しを何度もする場合は、まず短い音で試して、操作に慣れてから本番の素材を録ります。
リサンプリングする
リサンプリングは、SEQTRAKで再生している音声をそのままサンプリングする方法です。複数トラックを1つの素材にまとめたり、エフェクト込みの音を切り出したりできます。
- サンプリングソースをリサンプリングに変更します。
- 録りたい状態になるよう、各トラックのパターン、ミュート、エフェクトを調整します。
SAMPLERノブを押します。- 割り当て先のSynthキーを押します。
REC SAMPLEボタンを押してリサンプリングを開始します。- もう一度
REC SAMPLEボタンを押して終了します。
リサンプリング中のメトロノームは、設定に関わらずミュートされます。完成したビートの一部を効果音化したいときに便利です。
サンプルをリアルタイム入力する
SAMPLERノブを押します。[/PLAY]でプロジェクトを再生します。- Synthキーでサンプルを鳴らしてタイミングを確認します。
Recordキーを押します。- 鳴らしたい位置でSynthキーを押します。
- 録音を止めて、再生位置を確認します。
声ネタは、1小節に何度も入れるより、4小節や8小節に1回の方が効きます。まずはDrumキー16付近、つまり次の小節へ戻る直前に置くと使いやすいです。
SAMPLERをステップ入力する
ステップ入力なら、サンプルを正確な位置に置けます。
PAGEボタンを押しながらSAMPLERノブを押して、ステップ入力モードに入ります。SAMPLERノブを押します。- 編集したいサンプルのSynthキーを押します。
- Drumキーを押してステップをオン/オフします。
- オンのDrumキーを押しながら
ALLノブを回すと、ノートの長さを変えられます。
Drumキーには、選択したサンプルのデータだけが表示されます。サンプル1とサンプル2を別々に確認できるので、配置を整理しやすくなります。
サンプルごとにパターンを削除する
特定のサンプルだけ録音データを消したい場合は、サンプルごとの削除を使います。
SAMPLERノブを押します。DELETEボタンを押しながら、削除したいサンプルのSynthキーを押します。
SAMPLERトラック全体ではなく、そのサンプルに関するパターンだけを削除できます。
サンプルをミュートする
SAMPLERトラック内の特定サンプルだけを鳴らさないようにできます。
SAMPLERノブを押します。MUTEボタンを押しながらSynthキーを押します。- ミュートされたサンプルのSynthキーは緑色に点灯します。
- 同じ操作でミュートを解除します。
SAMPLERトラック自体がミュートされている場合は、サンプルごとのミュート状態に関係なく発音しません。トラックミュートとサンプルミュートは別のものとして考えます。
サンプル活用レシピ
| 目的 | 素材 | 配置 | 調整 |
|---|---|---|---|
| 声ネタ | 1〜2秒の短い声 | 4小節に1回、またはステップ16 | 音量を下げて主役にしすぎない |
| 手拍子 | 内蔵マイクで録音 | SNAREと同じ5、13 | CLAP代わりに使う |
| 環境音 | 4〜8秒 | 1小節目の頭 | ループさせるならアプリで詳細調整 |
| リサンプルフィル | 完成したドラムの一部 | 次のシーンへの直前 | エフェクト込みで録る |
サンプルは入れるだけで曲の印象が強く変わります。最初は1つだけ使い、全体のリズムが崩れないか確認します。
次に試すこと
次の章では、Sound Designノブを使って、音色、フィルター、ボリューム、センド、パラメーターロック、モーションレコーディングを扱います。