第5章 シンセ・トラック活用
SEQTRAKのSynthトラックは、SYNTH 1、SYNTH 2、DXの3本です。SYNTH 1とSYNTH 2はAWM2音源、DXはFM音源です。ベース、リード、コード、パッド、ベル系の音を作る中心になります。
この章では、リアルタイム入力、クオンタイズ、オクターブ、スケール、キー、コード演奏、ステップ入力を使って、1つのプロジェクトにベースとメロディを足します。
Synthトラックを選んで弾く
SYNTH 1、SYNTH 2、DXのいずれかのノブを押します。- Synthキーを押して音を鳴らします。
- 再生停止中なら、トラックノブを押すだけでもサウンドを試聴できます。
最初の役割分担は、SYNTH 1をベース、SYNTH 2をリードまたはコード、DXをベルやアクセントにすると扱いやすいです。
リアルタイム入力で録音する
SYNTH 1ノブを押します。[/PLAY]を押してループを再生します。- Synthキーでベースにしたい音を練習します。
Recordキーを押します。- 録音したいタイミングでSynthキーを弾きます。
- もう一度
Recordキーを押して録音を止めます。
録音時はRecordキーが赤色に点滅し、Drumキーにパターン上の現在位置が表示されます。録音済みのノートを残したまま重ね録りできます。ただし、同じピッチのノートを録ると、そのノートの長さは書き換わります。
クオンタイズを切り替える
クオンタイズは、録音時のタイミングをグリッドへ補正する機能です。デフォルトではオンです。
ALLノブを押しながらRecordキーを押します。- オンのときはグローバルメーターが白色に点灯します。
- オフのときはグローバルメーターが消灯します。
最初はオンのままで構いません。ベースやコードはオン、リードの揺れを残したいときだけオフ、という使い分けが実用的です。クオンタイズの細かい値はSEQTRAKアプリで設定できます。
オクターブ、スケール、キーを決める
Synthキーで弾く音域や音階は、本体から変更できます。これらの操作は、録音済みデータには影響しません。録音前に弾きやすい状態を作るための設定です。
| 目的 | 操作 | 最初の目安 |
|---|---|---|
| 音域を変える | OCTAVE、またはOCTAVE + ALLノブ | ベースは-1〜-2、リードは0〜+1 |
| スケールを変える | SCALE、またはSCALE + ALLノブ | 迷う場合は初期スケール |
| キーを半音単位で変える | KEY、またはKEY + ALLノブ | 曲の中心音に合わせる |
ベースが低すぎて聞き取りにくい場合は、OCTAVEを1段上げます。リードがベースとぶつかる場合は、OCTAVEを上げるか、SYNTH 2の音数を減らします。
鍵盤入力モードを使う
Drumキーを鍵盤のように使うモードがあります。ステップ入力と組み合わせると、狙った音を入れやすくなります。
ALLノブを押しながらKEYボタンを押します。- Drumキーが鍵盤状に白色点灯します。
- Drumキーを押して音を確認します。
- 表示範囲を変えたい場合は、
OCTAVEボタンを押すか、青色に点灯しているDrumキーを押します。
Synthキーのスケール演奏で迷う場合は、鍵盤入力モードに切り替えると、半音単位の位置を確認しやすくなります。
ベースをステップ入力する
リアルタイム録音が難しい場合は、ステップ入力を使います。
PAGEボタンを押しながらSYNTH 1ノブを押して、ステップ入力モードに入ります。SYNTH 1ノブを押してトラックを選びます。- Synthキーまたは鍵盤入力モードで、入力したい音を一度鳴らします。
- Drumキー
1を押します。最後に鳴らしたノートがステップ1に入ります。 - 別の音を鳴らしてから、Drumキー
9を押します。 - オンになっているDrumキーを押しながら
ALLノブを回し、ノートの長さを調整します。
1小節のベースなら、Drumキー1と9だけでも成立します。慣れたら7や15に短い経過音を入れます。
ステップに別の音を追加/削除する
ステップ入力モードでは、Drumキーを押しながらSynthキーを押すと、そのステップにノートを追加または削除できます。
- ステップ入力モードで、編集したいDrumキーを押したままにします。
- 追加したいSynthキーを押します。
- 同じ音がすでに入っている場合は削除されます。
- 複数音を入れたステップでは、DrumキーとSynthキーを同時に押しながら
ALLノブを回すと、個別に長さを変えられます。
コードを手で組みたい場合は、この操作で1ステップに複数音を入れます。
MONO/POLY/CHORDを切り替える
Sound Design Page1のSound Designノブ2で、MONO、POLY、CHORDを切り替えられます。
| モード | 使いどころ |
|---|---|
MONO | ベース、単音リード |
POLY | 和音を手で弾く、パッド |
CHORD | 1つのSynthキーでコードを鳴らす |
SYNTH 2ノブを押します。- Sound Design Page1にします。
- Sound Designノブ
2を回してCHORDを選びます。 - Synthキーを押して、割り当てられたコードを試聴します。
CHORDは、理論に慣れていなくてもコード進行を作りやすいモードです。
コードを編集する
CHORDで鳴る構成音は、本体から編集できます。
- Sound Design Page1のSound Designノブ
2でCHORDにします。 ALLノブを押しながら、編集したいコードのSynthキーを押します。- 現在の構成音がDrumキーに表示されます。
- ノート範囲を切り替える場合は、
OCTAVEボタン、または青色に点灯しているDrumキーを押します。 - Drumキーを押して、ノートを追加または削除します。
- 最大4音まで選べます。
- Synthキーを押して試聴します。
編集したコードはトラックごとに設定され、プロジェクトのスケールに紐づきます。最初は3音コードから始めると濁りにくいです。
3トラックの使い分けレシピ
| トラック | 入力方法 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|---|
SYNTH 1 | ステップ入力 | ベース | MONO、オクターブ-1、ステップ1と9 |
SYNTH 2 | リアルタイム入力 | リード | オクターブ0〜+1、短い2〜4音 |
DX | CHORDまたは単音 | ベル/アクセント | 音数少なめ、2小節に1回でもよい |
全てのSynthトラックを同時に派手に鳴らすと、ドラムやサンプルが入る余白がなくなります。まずはSYNTH 1だけでベースを完成させ、その後SYNTH 2、DXの順に足します。
次に試すこと
次の章では、SAMPLERトラックで内蔵マイク、AUDIO IN、USB入力、リサンプリングを使い、声や効果音をプロジェクトに加えます。