第4章 ドラム・トラック活用
SEQTRAKのDrumトラックは、KICK、SNARE、CLAP、HAT 1、HAT 2、PERC 1、PERC 2の7本です。基本は、トラックノブで編集する音を選び、Drumキーで16ステップのオン/オフを入力します。
この章では、1小節のビートを作り、サブステップ、発音確率、マイクロタイミングで変化を加えます。
Drumトラックの基本操作
| 操作 | 手順 |
|---|---|
| 編集するDrumトラックを選ぶ | KICKなどのDrumトラックノブを押す |
| ステップをオンにする | Drumキーを押す |
| ステップをオフにする | 点灯しているDrumキーをもう一度押す |
| 17ステップ以降を見る | PAGEボタンを押す、またはPAGE + ALLノブ |
| 再生/停止 | [/PLAY]ボタン |
1ページに表示されるのは16ステップです。1小節の4/4ビートなら、まずDrumキー1〜16だけで作れます。
4つ打ちのKICKを作る
最初は、KICKを4つ打ちにします。
KICKノブを押します。- Drumキー
1、5、9、13を押して点灯させます。 [/PLAY]を押して再生します。- 拍頭にKICKが鳴ることを確認します。
16ステップを4拍として見ると、1、5、9、13が各拍の頭です。KICKはここに置くとリズムの土台になります。
SNAREとCLAPを置く
SNAREやCLAPは、2拍目と4拍目に置くと基本のバックビートになります。
SNAREノブを押します。- Drumキー
5、13をオンにします。 - もっと明るくしたい場合は、
CLAPノブを押してDrumキー5、13をオンにします。 - SNAREとCLAPが強すぎる場合は、どちらか一方だけにします。
KICKの5、13とSNAREの5、13が重なると、2拍目と4拍目が強くなります。軽くしたい場合は、KICKを1、9だけにしてSNAREを目立たせます。
HATで8分と16分を切り替える
HATは速度感を決めます。まず8分刻みを作ります。
HAT 1ノブを押します。- Drumキー
1、3、5、7、9、11、13、15をオンにします。 - 16分刻みにしたい場合は、Drumキー
1〜16をすべてオンにします。 - 裏拍だけにしたい場合は、Drumキー
3、7、11、15だけをオンにします。
| パターン | オンにするDrumキー | 印象 |
|---|---|---|
| 4分 | 1、5、9、13 | 太く、ゆっくり |
| 8分 | 1、3、5、7、9、11、13、15 | 標準的 |
| 裏拍 | 3、7、11、15 | 跳ねる |
| 16分 | 1〜16 | 細かく、忙しい |
最初は8分刻みで作り、曲が単調に感じたら裏拍や16分へ変えます。
PERCでアクセントを足す
PERCは、毎回鳴らすよりも、ところどころに入れる方が効果的です。
PERC 1ノブを押します。- Drumキー
4、12をオンにします。 PERC 2ノブを押します。- Drumキー
16をオンにします。
16のPERCは、次の小節へ戻る直前の合図として使えます。音数が多くなったら、PERCから削ると整理しやすいです。
ページを切り替える
パターンを2小節以上にした場合、Drumキーには現在の16ステップだけが表示されます。
BAR LENGTHやPAGE+ トラックノブで、Drumトラックの長さを2小節以上にします。PAGEボタンを押してページを切り替えます。PAGEボタンを押しながらALLノブを回してもページを移動できます。- 表示中のページは、グローバルメーターに水色の点滅で表示されます。
2小節目にだけPERCやCLAPを増やすと、短いループでも展開が生まれます。
マイクロタイミングで揺らす
マイクロタイミングは、ステップの発音位置を前後にずらす機能です。範囲は-60 ticks〜+59 ticksです。1ステップは120 ticksなので、-10や+10でも体感できます。
- 編集したいDrumトラックを選びます。
- オンになっているDrumキーを押したままにします。
- そのトラックノブを回します。
- インデックスの
MICRO TIMINGが点灯します。 - 少し後ろに置きたいHATなら、
+5〜+15 ticks程度から試します。
複数のDrumキーを同時に押しながらトラックノブを回すと、複数ステップをまとめて調整できます。HAT全体を少し後ろにずらすと、リズムが硬すぎる印象を減らせます。
サブステップで連打を作る
サブステップは、1つのステップの中で複数回発音させる機能です。フィルや細かいHATに使います。
- 連打させたいオン状態のDrumキーを2秒以上長押しします。
- 5つのDrumキーが点灯します。
- 連打なし、2連打、3連打、別の3連打、4連打から選びます。
- 選んだら再生して、連打の聞こえ方を確認します。
まずはHAT 2やPERC 2のDrumキー16に2連打や4連打を入れると、次の小節へ向かうフィルになります。
発音確率でランダム感を足す
Drumトラックでは、ステップの発音確率を8段階で変えられます。毎回鳴ってほしいKICKには使わず、HATやPERCに使うと自然です。
- 発音確率を変えたいオン状態のDrumキーを押したままにします。
MUTEボタンを押します。- 押すたびに発音確率が1段階下がります。
- グローバルメーターの点灯数で発音確率を確認します。
- 最小値の次は最大値に戻ります。
例として、PERC 1のDrumキー4、12を少し低い確率にすると、毎回同じに聞こえないアクセントになります。
リアルタイム入力で叩いて録る
ステップ入力に慣れたら、Drumをリアルタイムに叩いて録れます。
- いずれかのDrumトラックノブを押しながらSynthキーを押します。
- リアルタイム入力モードに入ります。
- SynthキーでDrumトラックを演奏します。
Recordキーを押すと録音が始まります。- 録音時は
Recordキーが赤色に点滅し、Drumキーに現在位置が表示されます。 - 同じ操作でリアルタイム入力モードを終了します。
演奏が少しずれても、クオンタイズがオンなら録音データは補正されます。クオンタイズを切ると、人間的な揺れを残せます。
OS V2.00のDrumトラックタイプ
OS V2.00では、DrumトラックのタイプをDrum、DrumKit、Synthから選べます。
| タイプ | 特徴 | 最初の使いどころ |
|---|---|---|
Drum | 1つのDrumトラックに1つのDrumサウンド | 基本のステップ入力 |
DrumKit | 7つのSynthキーにDrumサウンドを割り当てる | 指で叩くキット的な演奏 |
Synth | DrumトラックをSynth的に使う | 追加のメロディや効果音 |
最初はデフォルトのDrumで十分です。DrumKitやSynthは、通常の11トラック構成に慣れてから試します。
ビート練習レシピ
| トラック | オンにするDrumキー | 追加設定 |
|---|---|---|
KICK | 1、5、9、13 | そのまま |
SNARE | 5、13 | そのまま |
HAT 1 | 1、3、5、7、9、11、13、15 | +5〜+10 ticks後ろへ |
PERC 1 | 4、12 | 発音確率を1〜2段階下げる |
PERC 2 | 16 | サブステップで2連打 |
このレシピを作ったら、HAT 1をミュートして聴く、PERCをミュートして聴く、KICKだけに戻す、という順番で各トラックの役割を確認します。
次に試すこと
次の章では、SYNTH 1、SYNTH 2、DXを使って、ベース、メロディ、コードを入力します。