第8章 エフェクトとミックス
S-1には、DELAY、REVERB、CHORUSの3種類のエフェクトがあります。エフェクトは音を広げるだけでなく、S-1をベース、リード、背景音のどこに置くかを決めるためにも使います。
この章では、ディレイ、リバーブ、コーラスの操作と、T-8やJ-6と組み合わせるときの整理を扱います。
DELAYを使う
DELAYつまみは、ディレイ音の音量を調整します。表示範囲はd0〜d255です。SHIFTを押しながらDELAYを回すと、ディレイ・タイムを設定できます。
詳細設定は、次の手順です。
SHIFTを押しながらパッド13(DELAY)を押します。TEMPO/VALUEでパラメーターを選びます。- パッド
2(ENTER)を押します。 TEMPO/VALUEで値を変えます。- パッド
1(EXIT)で戻ります。
| パラメーター | 内容 |
|---|---|
d.Syn | ディレイ・タイムをテンポに同期するか |
tiNE | ディレイ・タイム |
LEv | ディレイ音量 |
Fdbk | フィードバック量 |
Lo.Ct | 低域カット |
Hi.Ct | 高域カット |
最初はd.SynをOnにして、1_8や8dのような音符単位で試すと、パターンに合わせやすくなります。
REVERBを使う
REVERBつまみは、リバーブ音の音量を調整します。表示範囲はr0〜r255です。SHIFTを押しながらREVERBを回すと、リバーブ・タイムを設定できます。
詳細設定は、次の手順です。
SHIFTを押しながらパッド14(REVERB)を押します。TEMPO/VALUEでパラメーターを選びます。- パッド
2(ENTER)を押します。 TEMPO/VALUEで値を変えます。- パッド
1(EXIT)で戻ります。
| パラメーター | 内容 |
|---|---|
tyPE | リバーブの種類 |
tiNE | リバーブ音の長さ |
LEv | リバーブ音量 |
Pr.dL | プリ・ディレイ |
Lo.Ct | 低域カット |
Hi.Ct | 高域カット |
dEnS | 密度 |
リバーブ・タイプには、ANb、RooN、hAL1、hAL2、PLAt、SPrn、Nodがあります。最初はRooNやhAL1を薄く使うと、変化がわかりやすいです。
CHORUSを使う
CHORUSは、わずかなピッチの揺らぎで広がりと厚みを加えるエフェクトです。メニューから設定します。
SHIFT+ パッド15(MENU)を押します。TEMPO/VALUEでChoを選びます。- パッド
2(ENTER)を押します。 TEMPO/VALUEで種類を選びます。
| 値 | 内容 |
|---|---|
OFF | コーラスなし |
1 | 標準的なコーラス |
2 | 揺らぎが速いコーラス |
3 | 回転スピーカー fast のような小刻みな揺れ |
4 | ゆったりした揺らぎ |
パッドやリードを広げたいときは1または4、効果音的に揺らしたいときは2や3を試します。
Global Delay/Reverb
ディレイとリバーブは、パターンごとのパラメーターとして扱うか、システム側のグローバル設定として扱うかを選べます。複数パターンを切り替えるライブでは、パターンごとの音作りを保ちたいのか、全体で同じ空間感にしたいのかで使い分けます。
| 考え方 | 向いている場面 |
|---|---|
| パターンごとに管理 | 曲ごとに空間感を変える |
| グローバルで管理 | ライブ全体で同じディレイ/リバーブを維持 |
最初はパターンごとに作り、ライブ用セットが固まってきたらグローバル設定を検討すると扱いやすいです。
ベースとして使うとき
S-1をベースにする場合、エフェクトは控えめにします。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
SUB | 必要な分だけ足す |
FREQ | 少し閉じる |
REVERB | かなり控えめ |
DELAY | 使うなら短め、薄め |
| CHORUS | 低域がぼやける場合はオフ |
T-8のキックやベースと同時に鳴らす場合、S-1の低域が重なりすぎることがあります。どちらを主役にするか決め、片方を少し軽くします。
リードとして使うとき
S-1をリードにする場合、DELAYを薄く足すとフレーズ感が出ます。
FREQを開き、リードが前に出るようにします。DELAYを少し上げます。Fdbkを上げすぎないようにします。REVERBは薄く足します。- J-6のコードと音域がぶつかる場合は、S-1の
RANGEやノートを上げます。
ディレイをかけすぎると、次のノートと重なってフレーズが読みにくくなります。最初は「聞こえるか聞こえないか」くらいから始めます。
背景音として使うとき
S-1を背景の揺れやパッドとして使う場合は、音量、FILTER、REVERB、CHORUSを組み合わせます。
| 操作 | 目安 |
|---|---|
FREQ | 少し閉じる |
ATTACK | 長め |
RELEASE | 長め |
REVERB | やや多め |
| CHORUS | 1または4 |
DELAY | 必要なら薄く |
背景音は単体で聴くと地味でも、T-8やJ-6と合わせると効いてきます。主役のメロディを邪魔しないよう、音量は控えめにします。
保存する
エフェクトを調整したら保存します。
SHIFT+ パッド16(WRITE)を押します。TEMPO/VALUEでPtnを選びます。- パッド
2(ENTER)を押します。
次の章では、パターンの保存、コピー、初期化、リロードを使って、作った音を安全に管理します。