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第7章 パターン操作とライブ演奏

J-6は、1つのコード進行を作って終わりではなく、パターンを切り替えたり、コピーして展開を作ったり、STYLEや音色を変えてライブ的に演奏できます。この章では、作った素材を「演奏できるセット」にする操作を扱います。

パターンを切り替える

PATTERNを押すと、ステップ1〜8がパターン番号になります。

  1. PATTERNを押します。
  2. ステップ1〜8を押してパターンを切り替えます。

バンクを変える場合は、PATTERNを押しながらステップ1〜8を押します。表示されるバンクが切り替わります。

J-6は8パターン×8バンクで合計64パターンを扱えます。T-8と一緒に使う場合は、曲ごとに同じバンク番号を使うと管理しやすくなります。たとえば、T-8のバンク1を曲A、J-6のバンク1も曲Aにすると、セット全体の見通しがよくなります。

パターンに役割を持たせる

ライブ用には、パターン番号に役割を決めておくと迷いにくくなります。

パターン用途J-6での作り方
1イントロコード少なめ、STYLEオフまたは薄め
2メイン第2章で作った基本進行
3メイン変化最後のコードだけ変更
4フレーズ変化STYLE/VARIATIONを変更
5ブレイクFILTERを閉じ、音数を減らす
8試作用コピー、初期化、ランダムな実験

この表は本サイトの提案です。公式マニュアルの指定ではありません。大切なのは、演奏中に「次に押す番号」を考えずに済むように、あらかじめ番号の意味を決めておくことです。

パターンをコピーする

メイン進行を作ったら、コピーして展開違いを作ります。J-6ではメニューのCOPYを使います。

  1. コピー元のパターンを選びます。
  2. SHIFT + B(MENU)を押します。
  3. TEMPO/VALUECOPYを選びます。
  4. D(ENTER)を押します。
  5. TEMPO/VALUEでコピー先の番号を選びます。
  6. D(ENTER)で保存します。
  7. C(EXIT)でキャンセルできます。

コピー後は、コピー先のパターンを選び、最後のコード、STYLE、音色、フィルターなどを少しだけ変えます。一度に全部変えるより、1箇所だけ変えたパターンを複数作るほうが、ライブで使いやすい展開になります。

パターンを初期化する

作り直したい場合は、initまたはSHIFT + G(CLEAR)を使います。

操作内容
SHIFT + G(CLEAR)選択中パターンを初期化。ステップ選択中は選択中ステップを初期化
メニューinit現在選ばれているパターンを音色を含めて初期化

初期化は便利ですが、元に戻したいパターンを消す可能性があります。試す前に、必要なパターンは保存し、できれば別のパターンへコピーしておきます。

CLEARinitを使う前に、どのパターンを選んでいるか確認します。保存済みの大事な進行を消したくない場合は、先にCOPYで退避します。

シャッフルで跳ね方を変える

シャッフルは、ステップのタイミングに揺れを加える設定です。

  1. SHIFT + E(SHUFFLE)を押します。
  2. TEMPO/VALUEで値を調整します。
  3. C(EXIT)で終了します。

アルペジオやBEAT系フレーズが硬く聞こえるときに、シャッフルを少し加えると動きが出ます。逆に、T-8やDAWときっちり合わせたいときは、まずシャッフルを控えめにして同期の安定感を確認します。

ラスト・ステップで長さを変える

パターンの長さはSHIFT + F(LAST)で設定できます。

  1. SHIFT + F(LAST)を押します。
  2. TEMPO/VALUEで長さを設定します。
  3. C(EXIT)で終了します。

J-6は8ステップ×8ページで最大64ステップまで扱えます。ライブでは、すべてのパターンを同じ長さにする必要はありません。イントロは8ステップ、メインは16ステップ、展開は32ステップのように分けると、パターン切り替えだけで曲に流れが出ます。

ステップ編集の便利機能

ステップを選んでいる状態でSHIFT + B(MENU)を押すと、ステップ編集用のメニューを使えます。

メニュー内容使いどころ
COPY選択中ステップをコピー気に入ったコード/フレーズを複製
PSTEコピーしたステップをペースト別の場所へ貼り付け
INSR空のステップを挿入途中に休みを追加
DUPLラスト・ステップまでをコピーして長さを2倍にする8ステップを16ステップへ広げる

8ステップの進行が気に入ったら、DUPLで長さを2倍にし、後半だけ最後のコードやSTYLEを変えると、すばやく展開を作れます。

任意のステップから再生する

編集した場所だけ確認したいときは、任意のステップから再生できます。

  1. 再生を始めたいステップ・ボタンを押し続けます。
  2. 再生ボタンを押します。

長いパターンを作っていると、毎回先頭から確認するのは時間がかかります。後半のコードだけ直したい場合は、この操作を使います。

リアルタイム入力を使う

リアルタイム入力では、再生に合わせて鍵盤ボタンを押し、ノートやコードを記録できます。

  1. 録音ボタンを押します。
  2. 再生ボタンが点滅します。
  3. 再生ボタンを押します。
  4. 再生中のステップ・ボタンが点滅している間に、鍵盤ボタンを押します。
  5. 終了するときは再生ボタンを押します。

Count Inが設定されている場合は、設定された拍数の間再生ボタンが点滅してからリアルタイム入力が始まります。Count InはメニューのCnt.Iで設定できます。

リアルタイム入力は、機械的なステップ入力より演奏感を出しやすい一方、狙った場所に入りにくいことがあります。初学者は、まずステップ入力で骨格を作り、細かい装飾だけリアルタイム入力で足すと扱いやすくなります。

パターン・チェンジのタイミング

メニューのP.chgでは、パターン・チェンジのタイミングを設定できます。値はStEPまたは1〜8です。ライブ中に次のパターンへ移るタイミングが気になる場合は、この項目を確認します。

  1. SHIFT + B(MENU)を押します。
  2. TEMPO/VALUEP.chgを選びます。
  3. D(ENTER)を押します。
  4. TEMPO/VALUEで値を設定します。
  5. C(EXIT)で戻ります。

最初は細かく変えず、基本設定のままパターン切り替えに慣れます。違和感が出たときに、どのタイミングで切り替えたいかを決めてから調整します。

保存してから崩す

ライブ的にJ-6を使うときは、保存済みの状態を「帰る場所」にします。

  1. メイン進行を作る
  2. SHIFT + 右側のC(WRITE)で保存する
  3. COPYで試作用パターンへ複製する
  4. コピー先でSTYLE、音色、コードを大きく変える
  5. よければ保存、違えば初期化またはコピーし直す

この流れにすると、実験しても元の進行を失いにくくなります。

参考