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第4章 コード入力とコード・セット

J-6の中心はコード入力です。コード・セットを使うと、鍵盤ボタンにあらかじめ用意されたコードを呼び出せるので、複雑なコード名を覚えていなくても、雰囲気のそろった進行を作れます。

この章では、コード・セットを選び、ステップにコードを入れ、長いコードや展開違いを作るところまで扱います。

コード・モードをオンにする

コードを鳴らすには、まずCHORDをオンにします。

  1. CHORDを押します。
  2. CHORDが点灯していることを確認します。
  3. 鍵盤ボタンを押します。

CHORDが点灯していると、鍵盤ボタンを押したときに、選択中のコード・セットに登録されたコードが鳴ります。コードの響きだけを確認したい場合は、STYLE ONを消灯させます。STYLEがオンだと、押したコードがフレーズとして変換されるため、元のコード感がわかりにくいことがあります。

コード・セットを選ぶ

コード・セットは、鍵盤ボタンに割り当てられたコードの組み合わせです。ジャンルや響きごとに用意されており、同じ鍵盤Cを押しても、コード・セットを変えると違うコードが鳴ります。

  1. SHIFTを押しながらCHORDを押します。
  2. ディスプレイにコード・セット番号が表示されます。
  3. TEMPO/VALUEで番号を選びます。
  4. CHORDを押して終了します。

最初は、コード・セット1のようなPop系から試すと、響きの違いがわかりやすいです。コード・セット一覧では、各番号ごとにCC#DD#EFF#GG#AA#Bに割り当てられているコードを確認できます。

コード・セット1で押せるコードの例

コード・セット1はPop系のセットです。公式のコード・セット一覧では、次のようなコードが鍵盤に割り当てられています。

鍵盤コード例
CCadd9
C#C#M9/C
DDm7
D#D#M7
ECadd9/E
FFM9
F#Dadd9/F#
GEm7/G
AFM/A
BG/B

この表を暗記する必要はありません。最初は、鍵盤を順番に押して「明るい」「暗い」「浮く」「戻りたくなる」といった印象で選びます。J-6は、コード名を読むよりも、同じコード・セット内で響きを探すほうが早い機材です。

ステップにコードを入力する

コードをシーケンサーへ入れるには、ステップを選んでから鍵盤ボタンを押します。

  1. ステップ1〜8のうち、入力したいステップを押します。
  2. 鍵盤ボタンを押します。
  3. ステップをもう一度押して、ステップ編集を終了します。

CHORDがオンのときは、鍵盤ボタンに対応したコードの構成音が入力されます。すでにステップにデータがある場合は、押したコードで上書きされます。

次の練習では、8ステップのうち1、3、5、7にコードを置きます。

ステップ鍵盤聴き方
1C開始点。ここへ戻ってくる感覚を確認
3A少し広がるか、暗くなるかを確認
5F進行が展開した感じを確認
7G次のループへ戻る力を確認

これは本サイトの練習例です。別の鍵盤に変えてもかまいません。大切なのは、ステップ位置を固定し、鍵盤だけを変えて、コードの差を聴くことです。

入力したコードを消す

入れ間違えたときは、ステップを選んでから、点灯している鍵盤ボタンを押します。

  1. 削除したいコードが入っているステップを押します。
  2. 点灯している鍵盤ボタンを押します。
  3. ステップをもう一度押して編集を終了します。

コードの場合は、構成音がすべて削除されます。鍵盤ボタンに表示されているオクターブ範囲外にノートやコードがある場合は、鍵盤ボタンが弱く点灯します。その場合は、SHIFT + C#(OCTAVE-)またはSHIFT + D#(OCTAVE+)でオクターブを切り替え、点灯に変わったら削除できます。

ノート情報とフレーズ情報をまとめて消したい場合は、SHIFT + G(CLEAR)を使います。選択中ステップだけを消すのか、パターン全体を初期化するのかは操作状態によって変わるので、実行前に何を選んでいるか確認します。

コードを長く伸ばす

コードを次のステップまで伸ばしたいときは、HOLDでタイを入力します。

  1. ノートまたはコードが入っているステップを選びます。
  2. HOLDを押します。
  3. 次のステップにタイが入力されます。
  4. さらに伸ばしたい場合は、もう一度HOLDを押します。

タイを消すには、タイが入っているステップを選び、HOLDを押して消灯させます。タイを入力するステップは、ノートが入っていない状態である必要があります。

コードを伸ばす練習として、次のようにしてみます。

ステップ入力
1鍵盤C
2タイ
3鍵盤A
4タイ
5鍵盤F
6タイ
7鍵盤G
8タイ

この形にすると、8ステップの中で4つのコードがそれぞれ少し長く鳴ります。短いリフ風にしたいときはタイを減らし、パッド風にしたいときはタイやENVELOPEのリリースを長めにします。

ページを切り替えて長い進行にする

J-6は、8ステップ×8ページで最大64ステップのシーケンスを記録できます。ページを切り替えるには、SHIFTを押しながらステップ1〜8を押します。

  1. SHIFTを押します。
  2. ステップ1〜8を押してページを選びます。
  3. 選んだページのステップにコードを入力します。

SHIFTを押している間、表示中のページが点灯し、再生中のページが点滅します。長い進行を作るときは、ページ1をメイン、ページ2を少し違う展開にするように考えると扱いやすくなります。

ラスト・ステップより後ろのページを選ぶと、選んだページの最後のステップがラスト・ステップとして自動的に設定されます。短いループのつもりが長くなったときは、SHIFT + F(LAST)で長さを確認します。

ラスト・ステップを設定する

再生範囲を変えるには、ラスト・ステップを設定します。

  1. SHIFTを押しながらF(LAST)を押します。
  2. TEMPO/VALUEで値を設定します。
  3. C(EXIT)で終了します。

最初は8ステップ、慣れたら16ステップ、曲らしい展開を作るときは32または64ステップに広げるとよいです。コード進行を作る場合、長ければよいわけではありません。8ステップで気持ちよく回る進行を作ってから、最後の2ステップだけ変えたコピーを作るほうが実践的です。

展開用の差し替え練習

第2章で作った進行を少し変えて、展開を作ります。

位置メイン展開案
ステップ1CCのまま
ステップ3AAのまま
ステップ5FDに変更
ステップ7GGのまま

操作は簡単です。

  1. ステップ5を押します。
  2. 鍵盤Dを押します。
  3. ステップ5をもう一度押して編集を終了します。
  4. 再生して、ステップ5の印象だけが変わったか確認します。

コード進行を学ぶときは、一度に全部変えないのがコツです。1箇所だけ変えると、「そのコードが何をしているか」を耳で覚えやすくなります。

保存する

コード進行が決まったら保存します。

  1. SHIFT + 右側の鍵盤C(WRITE)を押します。
  2. TEMPO/VALUEPtnを選びます。
  3. D(ENTER)を押します。

次の章では、作ったコードをSTYLEフレーズやアルペジオで動かす方法を扱います。

参考